機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY (後編)

番組視聴

BS11で放送された

機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY (後編)

の感想です。前編に引き続き陰鬱な感じでした(´Д` )

開始早々いきなり、更に陰鬱になる

このDECEMBER SKYは前編・後編に別れてるのはあくまでもTV放送向けなので
通しで1本の作品として見ないといけないんでしょうけど、
今回の後編、始まっていきなり薬物中毒描写でゲンナリした気分からスタートです。

前半にもあった、
タバコとアルコール出しとけば大人向け演出として十分だろ
ってのは日本のサブカルチャーで昔から使われていて、
ステレオタイプ過ぎてもうあまりにも古いと思うんですよね。

そしてこの後半でもアルコール描写があります。
今までにないガンダム作品を目指すなら、
タバコもアルコールも使わず画期的な今までにない形で
大人・ハードボイルド()描くところまで目指してほしかった。

なお私は別にストレートエッジとかではないので、
そういうのを描くなという意味ではありません。
(まあ実際お酒も飲まずにタバコも吸わず、
ストレートエッジっぽい思想・生活ではあるけども。)

そして今回のDECEMBER SKY後半はいきなりドラッグ描写。
これもまあ古今東西の様々な作品の演出として無くはない話です。

戦争の過酷さから実際薬物に逃げるという実例があるのかどうかは私には分かりませんが、
しかし、しかしですよ、
戦いの悲惨さを描くのにもっと別の切り口は無かったのかなぁ・・・とも思います(・_・)

これ視聴年齢制限なしの映画(たぶん)ですし・・・。

戦闘の迫力はすごかった

ガンキャノンやジムキャノン何台あるんだよとか、
いくら少年兵でもMSパイロットならそれなりの訓練を受けて
いるはずなのにあの統制の取れなさぶりは酷すぎるだろ烏合の衆かよとか、
どのMSもプロペラントタンク付けすぎとか、
サイコザク、実体弾撃ちまくってるのに弾切れとか起こらんの?とか、
ゲルググまで懸垂式アームかよ・・・など
まあ色々言いたいこともあるんですが、
戦闘シーンそのものの描き方は迫力がありとても良かったと思います。

というかこの作品、
もっと戦闘シーン重視で作ればかなり良かったのにというのが個人的な感想です。

戦争の悲惨さ・人間の汚さ・負の部分をやたらめったら誇張してきており、
作品を楽しんでみるという状態からはかけ離れているので、
繰り返し見たいなーって作品とは到底思えないのが残念です(-_-)

ファンがガンダムに求めるものとずれていると思う

機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY
を観て思ったのがこれはどういうコンセプトで
どういう層を狙ったのかがあまりピンときませんでした。

戦争の悲惨さを描くとしてもガンダムという作品である以上、
MSが登場し宇宙世紀の話でありその段階で現実とは乖離するわけで、
実際の戦争の悲惨さを描くということとは早々に違ってくるんですよね。

なので、どうしても避けられない「嘘」の部分があるうえで、
その嘘を乗り越えて戦争の悲惨さを描くというのはとても難しく、
そして残念ながらこの作品はそこには達していないと思いました。
そして達していないからこそ、
ただ陰鬱な内容を強く前面に押し出しただけで終わってしまっている印象です(・_・)

それから一番感じたのは

どの登場人物にも自己を投影しずらい

って点です。

やたら好戦的で残虐性の高いイオ、四肢にハンデを負ったダリル。
この2人の主人公ともちょっと特殊すぎて感情移入しづらい。
そして脇を固めるキャスト陣も癖があるのでこちらにも感情移入しにくい。

なので視聴してても、
あ、はい。
という感じであまり作品に入り込めない気がします。

あとガンダムである以上、ほぼ100%の視聴者はガンダムを
知っていると思われます。
(ガンダムを全く何も知らんでこれ見る人はかなり少ないと思う。)

であるならばそういったガンダムを知る、

ファンが何をガンダムという作品に求めているのか

って事なんですよね。

例えばスター・ウォーズのファンがスター・ウォーズの映画
として戦争の悲惨さを描く作品を求めるのか?って感じです(・_・)

大多数はライトセーバーをブンブン振り回すチャンバラや
フォースの力を使ったアクション、
そしてスピーディーな艦隊戦などが楽しみではないでしょうか。

同様にサンダーボルトにもとめるのはフルアーマーガンダムとサイコザクの派手な戦闘、
迫力のあるMS戦を全面に押し出す事であって、
やたらと音楽を絡めた描写や戦争の悲惨さを描く作品を
どれだけの人が求めたのか?ってのは率直に思います。

このように機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKYは
ファンが第一に求めるものと制作側が見せたかったものが
微妙にスレ違ってるんじゃないかなぁという気がしました。

クリエイターとして戦争の悲惨さを描く作品をアニメーションでやりたい
というのはそれはそれでもちろんOKなんですが、
それをあえてわざわざガンダムでやる必要性があるのか?
というのが私の感想です。

でも世間では好評なのだろうと思う

以上が機動戦士ガンダム サンダーボルトDECEMBER SKYに対する私個人の感想です。
ハッキリ言って私はちっとも楽しんで観ることは出来ませんでした(-_-)

ただ、ここまで書いておいて今更予防線ではないけど、
映画の続編が作られるということは世間一般では人気があり、
また収益も見込めるということだと思われるので、
多くの支持があるんだろうと思います。

なので私のようなダメだーって言ってる人の方が
少数派なのだろうと思われます(・_・)
ですから、サンダーボルトという作品が好きな人は、
自分は好きだ!と自信を持って良いと思います!!

何をみてどう考えるかなんて人それぞれです。
要は自分がどう思うか、
なぜそう思ったのかが大事ですよね(・∀・)

最後になりますが結局タイトルの12月の空?
ってのがなんなのかイマイチ分かりませんでした。

ダリルがお父さんにラジオを買ってもらった時の
景色なのかなぁ??という気もしましたが詳細は不明です。

こういう辺りも視聴者にわかりやすく伝えるという点からは
残念な印象です( ´Д`)


機動戦士ガンダム サンダーボルト DECEMBER SKY (後編)

評価:60点/100点中

良い点:迫力の戦闘シーン
イマイチな点:相変わらず描写がエグすぎる。
オーバーテクノロジーすぎて整合性がおかしい。
12月の空って結局なに?